熱きモノづくり企業の顔

大和化成商事 株式会社 
別所 社長

不景気を新製品開発に取り組める好機ととらえ、アイデアをカタチにした新たなフィルムを生みだす(株)大和化成商事の別所社長からお話を伺いました。

大和化成商事 株式会社 

モノづくりのまちで
モノづくりができる喜び

創業は父と母二人で

当社は今から約20年前に商社として事業をスタートし、その後すぐに現在のフィルム製造業を主要業としました。創業当時は先代社長である父と母の二人だけで事業を行っていました。
現在の東大阪の事務所を設置したのは今から約15年前です。その後淡路島に工場を設立して、製造の拠点をそちらに移しました。現在の主な業務はマスキングフィルムの製造ですが、その他にも東大阪ブランド認定製品である「ノンセパ」や「ブロードタック」のような自社製品の開発・販売も積極的に進めています。

ノンセパとブロードタックの開発

ノンセパについては、約20年前、創業とほぼ同時に販売を開始しました。同製品は離型紙(台紙)を省いたラミネートフィルムであり、工場内から出るごみを削減できることと、体積が減少するため輸送コストを削減できることが特徴に挙げられます。先代の社長の頭の中に元々あったアイデアを製品化したもので、開発当初から非常に大きな反響がありました。様々な業界で活用され、中でもタイヤ用ラベルの業界ではシェアを独占する状態が続きました。近年では海外からの類似製品が出回るようになりましたが、食品用ラベルなど、新たな業界からの需要も増えています。

ブロードタックは、約3年前に完成しました。当時ちょうどリーマンショックの影響により取引が減少し、時間的に少し余裕が生まれていました。そのことをチャンスととらえ、それまで溜めていたアイデアをこの機会にカタチにしようと考えて製品の開発に取り組みました。同製品は、粘着の構造を一から見直すことで、(1)再離剥性が高い、(2)空気抜けが良く素人でも綺麗に施工できる、(3)加工性が高く幅広い用途に使用できる、という3つの特徴を併せ持つ製品として、従来からあった類似製品との差別化に成功しました。
マグネットシートやステッカーと比べ低価格で施工でき、使用後も糊の後が残らないため、一定期間で内容の変わるデパートなど貸店舗の内装への使用に適している同製品は、開発当初から徐々に需要を伸ばし始め、現在では大手企業との取引も行うようになりました。また今後はより市場の大きい中国を中心とした海外への進出を考えており、準備を進めています。

新しいアイデアは対話から

これまで当社では、各製品を製造した後、依頼のあったサイズに切りだして納入する、というのが主な仕事の流れでしたが、ブロードタックの開発をきっかけに、自社で同製品の新たな用途を考え、提案していくことをはじめました。
当社は10名ほどの規模ですので、役職に関係なく社員全員でアイデアを出し合うようにしています。特に若手の社員など製品の開発に直接携わっていない者は、製品に対する先入観や固定概念がなく、新しい発想をもってきてくれることが多いので、積極的に意見を聞くようにしています。
また、取引先との商談の中で「こんな風に使えないかな?」とアイデアをいただけることも少なくありません。社内だけではどうしても考え方が偏ってしまいがちなので、そうした意見をいただけるのは非常にありがたいと感じています。

創業時から続く環境を配慮した製品づくり

当社はISO14001、19001共に取得するなど、環境への配慮にも積極的に取り組んでいます。先代社長がノンセパを開発したのも、製造現場でラミネートフィルムの離型紙(台紙)がゴミとなっていることを何とかしたいと思ったことがきっかけでした。近年では環境保護が市場の大きなニーズとなっていますが、それ以前から環境のことを考えた製品づくりをしてこれたことは、当社の大きな誇りとなっています。また淡路島の工場では、生産工程の中で出る使用済みの薬品を回収、リサイクルするシステムを取り入れています。これももちろん環境への配慮のために実施していることですが、それとともに、薬品の臭いによって近隣の住民の方々に不快な思いをさせてはならない、と考えたことも要因の一つです。工場は産業向けの地域に立地しており、また薬品の排出についても規制内であれば法律上問題ありません。しかし、その場所を故郷とする方々にとってそれらは関係ないことですので。
後日談になりますが、原材料の価格が高騰した際には、自社で再利用できるシステムを持っていることで損失が少なくすみました。地域や環境のことを考えて取り組んだことは、自社にとっても必ずメリットとなるものだと感じた出来事でした。

モノづくりができる喜びをかみしめて

創業当初は人員も少なく依頼をこなすので精いっぱいで、頭の中には続々と新製品のアイデアが生まれていたものの、なかなかその開発に取り組むことができませんでした。
そのような期間があったからこそ、現在、人材・技術・時間・環境など、全ての要素が揃った中で新製品の開発を行えることに、とても大きな喜びを感じています。また、私よりもさらに喜んでいるのが、先代社長である父です。20年近い社長職から解放された今、嬉々として新製品の研究開発に没頭しています。本当にモノづくりが好きなんだと、少しあきれながらも関心し、また、心から尊敬しています。私もそうした父の想いも引き継ぎながら、モノづくりができることに感謝してよりよい製品づくりを目指し、これからも事業に取り組んでいきたいと思っています。

この認定企業の製品
  • 大和化成商事株式会社
  • ノンセパ
  • 環境に優しいオーバーラミフィルム

  • 大和化成商事株式会社
  • ブロードタック
  • 誰でも簡単に施工可能。次世代の粘着シート

会社概要

産業用マスキングフィルムの開発から販売までを行ない、主には電子材料、エンプラ関係材料向けを得意とする。一方、シール印刷用オーバーラミフィルムのノンセパタイプを開発し、印刷業界に一石を投じる。

大和化成商事株式会社

〒577-0022 東大阪市荒本新町8-20

TEL : 06-6784-1725

FAX : 06-6784-1750

E-mail : info@daiwakaseishoji.co.jp

URL : http://www.daiwakaseishoji.co.jp

上記内容は東大阪ブランドの共通方針掲げたポリシーに沿って取り組む企業活動の一部です。
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