熱きモノづくり企業の顔

株式会社美販
尾寅 社長

段ボールケース及び美粧ケースを中心に企画・製造・販売を行うパッケージのトータルプランナー(株)美販の尾寅社長からお話を伺いました。

株式会社美販

お客様の想い描くイメージを
スピーディーにカタチにする

設立36年の歴史

先代(父親)は商業包装用紙全般を取り扱う大手パッケージメーカーで働いていました。そこで得たノウハウを活かし自分で事業をしようと独立したのが、そもそものはじまりだと聞いています。
モノづくりが好きだった父は、前職で身に付けた設計技術を武器に、他の箱屋が嫌がるような複雑な形状の箱などを設計し、細かい要望にも応える『多品種小ロット』の仕事をその頃からしていました。当時、製造は発注し、自社では企画設計・販売のみを行っていましたが、時代は高度成長期、発注先では他社から大量にダンボール箱の製造依頼がくる中、細かい作業を依頼する当社は迷惑がられてしまい、ついには「自社でやってくれ」と製造を断られてしまいました。それを機に自社で機械を持つようになり、倉庫として使用していた場所は徐々に工場となり、ブローカーからメーカーへと転身していきました。

受け継がれた箱屋ならではのクセ

お菓子の箱など変わった形状の箱を見ると必ず分解してしまうんです。父がやっていたように私も幼いころから箱を見れば分解していました。まさに職業病ですね。
今では職場にもそのクセは浸透し、変わった箱を見つけると買ってきては、従業員とみんなで分解しながら設計のノウハウを学んでいます。
最近では、複雑な依頼をカタチにする仕事が乗じて、ダンボールでつくった梱包材の依頼やオフセット屋さんが今までやっていたような店舗で直接おけるPOPと陳列什器が一緒になったようなものをつくる仕事も増えてきています。複雑な形状を設計できる技術があっても手間が非常にかかりますので他社ではやりたがらず、オフセット屋さんでは1000単位のロットからしか発注できないところがほとんどなので、小さなロットからでも仕事を受ける当社のスタイルは、必要な数だけ必要とする今の時代にマッチしているようです。それに伴い、分解グセもさらにエスカレートし、梱包材やディスプレイなどの構造も気になるようになってきてしまいましたよ。

当社の転機

昨年、あることがきっかけで東大阪ブランドの大阪芸術大学との産学連携事業を知り、参加したことが、我が社が変わる1つのきっかけとなりました。初め、我々みたいな小さな会社が参加していいのかと迷いましたが、企業規模は関係なく様々な企業が参加しているというお話を聞き、参加することに決めました。枠にとらわれない学生たちの考えるデザインは、とても多彩で面白く、自由な発想に富んでいて、今まで見たこともつくったこともないデザインを出してきてくれました。それをカタチにすることは非常に困難でしたが、逆にそれが「イメージをなんとしてもカタチにする!」と社員の魂に火を着け、社員の士気も高まっていきました。
そしてなにより、今まで自身で所有することがなかった最終製品を”初めて”持つことができました。
我が社のような零細企業は、営業にかけるマンパワーもあまりないため新規開拓はせず、今までは新規取引先といえば取引先からの紹介のみでやってきました。創業時から一貫して、細かい要望にも応える多品種小ロットの仕事を得意としてきましたが、具体的にそういった取り組みを伝える表現方法はありませんでした。
それが、最終製品ができたことで「なんでもできます」という漠然とした表現ではなく、「こんな複雑なモノまでできますよ」と具体的な事例として実物を目の前に、自分たちができることをPRする営業ができるようになりました。
我が社をアピールする最終製品ができたことで、展示会にも初めて参加できました。複雑な展開図と洗練されたデザインの製品は展示会でも多くの関心を集め、なんと4日間で600人の方と名刺交換することができたんですよ。自社では予想もつかなかったような異業種から「一緒に新しいことをしませんか」と声がかかったり、展示会をきっかけに何件も新しい取引が生まれました。また、この出展をきっかけに社員の新規開拓への恐怖心や嫌な気持ちも無くなっていきました。

働きやすい、売りやすい環境づくり

たくさんある仕事の中からここで働きたいと来てくれた社員たちに本当に感謝しています。
当たり前のことかもしれませんが、社員のために大切にしていることとして、コミュニケーションをとること。必ず笑顔でニコっとあいさつすることを私からするようにしています。また、全社員に成功体験をさせるようにしています。展示会や企画など、社員に一旦すべてを任せます。報告や相談はもちろん必要ですが、自分で何かをやり遂げることをすることで成功しても失敗しても人は成長します。そういう経験を社員全員にさせたいと思っています。
それは産学連携に参加してくれた学生さんにも同じことが言えます。将来デザイナーを目指している芸大の学生さんには、当社と関わることで「モノづくりって楽しいな」と思ってもらえるような経験をさせたい。

現場に触れて、出来上がる工程を理解したうえでデザインする苦労、自分のデザインしたものが出来上がる喜びや、それを受け入れてもらえた時の喜びを感じてもらいたい。そして将来、仕事に就いた時やふとした時に思い出してくれたら、とても嬉しいですね。
学生さんたちのおかげで社員もよりモノづくりの楽しさを実感してくれている。学生たちが考える奇抜なアイデアやデザインをカタチにするためにがんばることは苦労も多いはずですが、それを楽しんでやってくれています。「なんとしてもカタチにする」という社風が社員全員に根付いてくれているということなんでしょうね。

ホームページを強化することと合わせて営業のやり方やツールも見直し、改善しています。名刺は、先日新しく2つ折りタイプにしました。2つ折りを開いた部分には当社で製造しているさまざまな製品の写真を載せています。営業マンが名刺を渡した瞬間から当社の説明ができるように、また、説明しなくても何をしている会社なのかわかってもらえる名刺をつくりました。
営業スタイルも『説明型営業』から『質問型営業』へシフトチェンジしていきます。
説明はカタログでもできますし、説明から入る営業は相手を構えさせてしまったり、嫌がられて話も聞かずに断られてしまうことが多い。
それを、お客様が本当に困っていることや必要としていることをお聞きすることから始める質問型にすることで、相手が何を求めているのか理解した上で的確な説明や提案ができるようになります。歩み寄れたお客さまからは、必要としていることも引き出しやすいです。お客様が必要としていることを見つけ出して発信してみて、お客様の反応が良ければ、それがお客様の“いるモノ”だと確信にかわります。今後、この営業スタイルを社員全員が気持ちよくできるように、経営者として考えていきたいと思っています。

これからもお客様の想い描くイメージをカタチにするお手伝いを

これからも、当社をアピールする最終製品はつくり続けていきたいと思っています。しかし、なんでもいいわけじゃない。動物やキャラクターを段ボールで作っても当社では意味が無いんです。出来上がったモノから「美販に頼んだら自分たちのやりたいことを叶えてくれるんじゃないか」と期待されるツールでなければならないと思っています。そして我々は、これからも段ボールケース及び美粧ケースを中心に企画・製造・販売を行うパッケージのトータルプランナーとしてお客様の想い描くイメージをスピーディーにカタチにするお手伝いをしていきたいです。

この認定企業の製品
会社概要

段ボールケース及び美粧ケースを中心に企画・製造・販売を行うパッケージのトータルプランナー。ディスプレイ用品や販促グッズなど、ダンボールの特性を活かした新しい製品の開発にも力を注ぐ。

株式会社美販

〒579-8004 東大阪市布市町1-4-30

TEL : 072-987-0601

FAX : 072-982-5634

E-mail : info@bihan.jp

URL : http://bihan.jp/

上記内容は東大阪ブランドの共通方針掲げたポリシーに沿って取り組む企業活動の一部です。
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